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●オゾン層の破壊
太陽からの有害な紫外線を吸収して生物を守ってくれるオゾン層が地球をおおっています。これを人間の作ったフロン、ハロンなどの化学物質が壊しており、このためオゾン層が薄くなって、地上に届く紫外線が増えると皮膚ガンや白内障の増加、また農作物への悪影響など、さまざまな被害が予想されています。
●酸性雨
工場からのばい煙や車の排気ガスに含まれている硫黄酸化物や窒素酸化物が原因で、強い酸性の雨が降っています。これによって森林が枯れ、湖沼の生物が死滅、建物や遺跡の腐食などの被害が出ており、これらの汚染物質は気流に乗って遠くまで運ばれるため、被害は広範囲に及びます。
●砂漠化
気候の変化や過剰な家畜の放牧、樹木の伐採などが原因で、土地が砂漠のようにやせた状態になる砂漠化が、地球上の全陸地の約4分の1(約36億ha)の地域で進んでいます。
●野生生物種の減少
人間による開発や環境汚染からの生息環境の破壊、乱獲などによって、このままでは2000年までに国年約4万種の生物が絶滅の危機に瀕しています。
●有害廃棄物の越境移動
工場などから出る有害な排気物は責任を持ってきらんと処理するのが当然なのですが、量が多すぎる、費用が高いなどの理由で、国内で処理しきれず、国外へ移動することがあります。ところが移動先での処理不十分や不法投棄によって深刻な環境汚染を引きおこすことがたびたびあります。

 

 

 

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